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春のお彼岸「中日」 「春分の日」

昨夜来から東京地方は春の嵐。午前6時の勤行の頃も強風と雨で大荒れだった。
本日は二十四節季の「春分」。各寺院ではお彼岸の「お中日」の法要が勤まる。

正午過ぎに自坊を出発して港区芝公園に向かった。
友人が住職を務める浄土宗・大本山・増上寺に隣接する「妙定院」の彼岸法要前のお説教を依頼されていた。

皇居前の内堀通りが自転車天国になると混雑するので都営三田線に乗り「芝公園」駅で下車。
夜半・早朝の嵐から一転して気温も上がり冬物の着物では暑いほどだった。
山門が近づき立派な築地塀の中には土蔵造りの「熊野堂」。
妙定院1

妙定院は一昨年の4月に伽藍全てを再建された。その落慶法要にも友人として参列させて頂いた。
落慶法要のブログ。

山門をくぐり本堂前から臨む妙定院鎮守の「熊野堂」
妙定院2
ため息が出るほど素敵!! この蔵も先年伝統的な工法で解体修復された。
国の登録有形文化財に指定されている。
妙定院は増上寺第46世定月大僧正が開山。徳川家とは所縁の深い名刹寺院。

昨年11月には「第2回 妙定院展」が開かれ「法然上人の御生涯」がサブタイトルで催されこの熊野堂の土蔵内部も一般公開された。
昨年の「妙定院展」のブログ。

到着して墓所に赴き開山上人・歴代上人にも本日お説教をさせて頂くご挨拶。

ご案内をされた書院二階の控えの間から臨む庭園「月影園」。
妙定院3
書院の窓ガラス越しに撮影したので若干写り込みが、、。ご容赦を、、。
御住職と造園業者の心が通じるとこんな素敵なお庭が出来るとは、、。
庭の真ん中のスギゴケは以前から気づいており心配していたのだが関東ローム層で見事に根付いていた。羨ましい!!造園業者さんの様々な工夫が有ったようだ。
私は師僧(先代住職)が京都時代に住職をしていた寺から白砂とスギゴケを運び坪庭で育てようと試みたが見事失敗をした。 

もう一枚。
妙定院4
二十五菩薩来迎を顕した石組み。
開山・定月上人も大変自然を愛し元々あった石組みを再構築したようだ。

お陰様で無事に本日の様々な行事も滞りなく勤める事が出来た。
皆様も本日は風が強かったが傘をささずにお彼岸お中日のお詣りが出来たのでは、、、。
 

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